厄年って怖いねって話。

スズについて

女の30代はほとんど厄年らしい。

20代のときはね、そんなの気にならなかった。

「厄年?まあなんかよくないことが?起こる?らしい」

みたいなそんなレベル。

そりゃそうだよね、20代だもん。

20代は大人の中二病

年齢を重ねることへの恐怖は女性独特のものだと思ってる。

10代~20代までは存在そのものが正義。若くてかわいくて、「ただいるだけ」で愛されて、何をしても許されるそういう存在。

そういうことに自分でも気づいていて、気づきながらも見ないようにして、でも少しずつ近づいていくことに恐怖を感じる。

それに加えて結婚だの出産だのが入ってきて、もう大変。

私は何がしたいんだろう。私って誰かに求められてるのかな。誰かに愛されたい。私って、私って・・・ウジウジ・・・。

もうね、これは中二病ですよ。大人の中二病。

中学2年生の中二病より、28歳の中二病の方が重いよ。暗いし粘い。

自分の選択ひとつひとつが今後の人生を左右しているような気がして。別にそんなことないんだろうけど、これまで通りでいいんだろうけど。でも何か間違えると取り返しのつかないことになるような、幸せを取り逃してしまいそうな恐怖。

やっとの思いで辿り着いた「30代」

そんなこんなでどうにか30代突入。

「30歳より29歳の方が焦るよ!」とかなんとか40代の先輩から言われていたけど、そのとき私は28歳で、しかも3年付き合った彼氏と別れてたから

おいおい勘弁してくれ、なんて恐ろしい伏線だよ

と思ったんだけど、29歳の記憶はアリマセン。

記憶をなくしながらどうにか30代に突入すると、確かに入ってしまえばそれなりの楽しみはあった。

仕事がほんっっのちょっっっっっとだけ面白いと感じる。

後輩が増えて、任される仕事も増えて、それなりに自信も積み重なってきた。

あと結婚もした。

3年付き合った彼と別れた後、ふらりふらりとして、恐ろしい29歳の年に出会った人と結婚しました。

呪いの29歳を救ってくれた人。

それまで1人だった人生から、2人の人生に変わったときは新鮮で充実してた。

まあそれはおいおいで。ブログのネタなくなるのでね。

そんなこんなでそれなりに楽しんでいた30代だけど

きたよ。厄年。

なんでもかんでも厄年のせい

32歳になってすぐ、同級生の友達は3万円もする縦に長すぎるお札を買っていた。

え?そんなに?そんなに厄年ってやばいの?

ってビビりたおしました。

厄年に大きな行動はしない方がいいと言われてるけど、

私は転職しました。

その転職はそのときにしかつかめないチャンスだったので、タイミングは間違ってなかったと思う。

でも病んだ。

それまでは健康と体力だけは自信があって体調不良で休むことなんてなかった私が、仕事に行くとなると涙が止まらなくなった。

こんな経験初めてで、泣いて泣いて、出た答えが

「やっぱ厄年だわぁ」

便利ですね。

つらいこと、傷ついたこと、うまくいかなかったこと、後悔したこと、切なくなったこと

全部全部厄年のせい。

責任を何かに帰属させることは、逃げのようだけど救われることもある。

つらいときこそ何でもいいから何かに縋りたくなる。

「厄年」って、実は救いのある年なんじゃないかなって。

思ったりするけど、

そもそも厄年じゃなければ嫌なことも起きないのか?

じゃあ厄年だめじゃん

って思ったり。

まあ後厄があるので、あと1年は悪いことがあっても全部チャラかな。

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